2007年03月24日

映画「デジャヴ」(トニー・スコット監督)のメッセージ

事件後に世界が抱くであろう既視感

映画「デジャヴ」で既視感(初めてなのに以前に視た気がする感じ)を覚えるのは、ラストシーンの主人公ダグより、むしろ私たち観客に違いありません。「オーロラのかなたに」「ターミネーター」「タイムトンネル」と、この作品には過去のSF映画・ドラマを連想させる多くのシーンが挿入されています。しかし、そうしたオマージュ(あるいは遊び)のレベルを超えて、私たちが本作に覚える既視感の根源は映画「マイノリティ・リポート」にあります。

スティーブン・スピルバーグ監督の映画「マイノリティリポート」は、予知能力者の力を借りて犯罪が起こる前に犯人を検挙する捜査官の物語でした。作品のテーマは「運命を変えられるか」―主人公ジョンは強い意志をもってすればそれが可能であることを示しました。

映画「デジャヴ」は上の「予知能力者」を「特殊な監視装置(実は...)」と置き換えると、同じテーマ、同じ帰結、多元時間の解釈まで一致するクローン作品です。どちらも「時空を超えたビジョン」と考えれば人間と機械の違いさえ消失してしまって、いよいよ現在を軸として過去と未来を反転させただけの同一作品となります。鏡像作品―これは意図してそのように制作されなかったとすれば、その方が不思議なくらいです。

これまでの記事に書いたとおり、映画「マイノリティリポート」はデイヴィッド・ロックフェラーが2001年から2008年に掛けて遂行する体制変革プロジェクトの手法を明かしています。ヨハネ黙示録のストーリーどおりに事態を進行させ、土壇場で結末をひっくり返すというのです(ヨハネ黙示録を字義どおりに信じるキリスト教右派・福音派を政治利用)。このような作品を原像として制作された映画が、同様に特異なメッセージを発しないはずがありません。
(参考)映画「マイノリティリポート」のメッセージ
映画「レディ・インザウォーター」のメッセージ4

私は、今年、アメリカで第二のフェイクテロ事件が引き起こされるだろうと予想しています。この事件は911事件同様にデイヴィッド・ロックフェラーグループの犯行であるにも関わらず、自由主義者の犯行と断定されてブッシュ・ジュニアの圧政を(短期的に)強化するトリガーとして利用される手筈です。私がフィルム・プロパガンダ作品と疑っている「アルマゲドン」「パールハーバー」の製作者ジェリー・ブラッカイマーの最新作である本作は、宗教絡みの動機を示唆しているものの自由を求める国内テロリスト(「オリーブの木」ならぬ「自由の木」)を犯人として描き、近々起こる出来事を予告しているのです。

以前の記事で、私たちは911事件を予告する映画作品群の存在を確認しました。もし次に別の重大事件が計画されているとするなら、既に映画に描かれていると考えて良いでしょう。映画「デジャヴ」はそのような作品の一つと考えられます。(ただし、事件の態様は本作に描かれた爆弾テロではなく、細菌テロであろうと推測しています)
(参考)映画「ソード・フィッシュ」のメッセージ2

真犯人の薄ら笑いが私の脳裏に浮かびます。この作品のタイトルであり、プロモーションで過度に強調される「既視感」は、近々予定されているテロ事件が起きたときに、世界の人々が抱く既視感ではないでしょうか?そんな仕掛けを彼らが楽しんでいるのではないかと思えて仕方ありません。
(参考)911プロファイルのメッセージ4

デジャヴ (出演 デンゼル・ワシントン)

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この記事へのコメント

1. Posted by りん!クリパ49    2007年03月25日 10:29
よくできた脚本でした!
2. Posted by zero    2007年03月25日 14:24
コメントをありがとうございました。

ご意見、尊重します。スピルバーグやシャマラン、ウォシャウスキー兄弟の脚本はとてもよくできていると思います。

自分の思いではなく、相手の話にじっと耳を傾けて、相手の考えや思い(時には言外の意図も)をくみ取ることが大切だと私も思います。
3. Posted by サトシ    2007年04月17日 13:49
1.制作者がこの映画の舞台をニューオリンズにこだわったのは、やはりフランスを意識させたいという意図がありそうですね。
フランスを連想させる地名もいくつか登場しました。ド・ゴール通り、アルジェー。この地を襲ったハリケーン、カトリーヌもフランス語圏の女性名ですね。
最後のシーンで言うセリフ
「秘密を打ち明けても信じてもらえなさそうだったら?」
「あきらめない」
というヒロインの質問に対する主人公の答えなんですが、
その「あきらめずに打ち明ける秘密」
とはZEROさんは何だと思いますか。
これまで話題にしてきたマグダラのマリアなどの話もそうですが・・・

4. Posted by サトシ    2007年04月17日 14:08
2.タイムマシンというのはタイムトラベルの道具ではなく、情報遮断の状態を表す言葉であると言う人がいました。情報を遮断されたり嘘の情報を与えられていれば、私達は過去に置かれているのと同じなのだというのです。
この映画は正にこの事を示しているように思えてならないです。
ZEROさんはHAARPの存在を信じますか?
http://homepage2.nifty.com/dennjiha/contents/jap_haarp.html
フランスを意識させるあの場所で意図的に暴風雨をおこし仏国を脅した、ということなども示してるのだとしたら恐ろしい話です。(ガイア信仰への移行とも関係が?天候を操る神々のような力をも徐々に明かしたい?)
国連でイラク戦争には頑に反対して、米国から強く非難された仏国がイランの制裁決議にはあっさりと同意したことに疑問に思ってました。この出来事と無縁でしょうか。
陰謀論めいた話を持ち出してすみません。
5. Posted by サトシ    2007年04月17日 14:19
この映画も聖書を意識したシーンが一杯ありましたね。
まさか自分がテレビに写っている魚が釣り上げられるシーンを見て、気にするようになるとは思いませんでした。
テロリストの犯人はルシファーを思わせますし、ヒロインは水の上を渡り、主人公は最後・・・。
ヒロインを助けに行く時、百合の花を持ち「水をやっておけよ」と言い残して去って行くシーンも気になりました。
当ブログを見ていた事で気付けたことが沢山ありました。
6. Posted by zero    2007年04月17日 18:02
サトシさん、こんにちわ。おかげ様でこの記事もにぎやかになりました。

(コメント3に対して)
ニュー・オーリンズは最近映画の舞台として使われる機会が増えたと報告しているサイトもあります。どこか異国風の趣きがあるのかもしれません。このメッセージを展開するのにこの地が選ばれたのは、やはり相応の理由があったと私も思います。

「あきらめずに打ち明ける秘密」ですか。彼らは繰り返し次の偽テロ事件を予告しています。そのことでしょうか?ハリウッド映画を観る機会の多い方はデジャヴを感じているはずです。
7. Posted by zero    2007年04月17日 18:17
(コメント4に対して)
タイムマシンとは、の内容はよく理解できませんが、「ヴィレッジ」は現代の設定なのに数十年前の雰囲気を持ち、「マトリックス」は数十年後の未来の設定なのに20世紀末と登場人物たちは錯覚していますね。情報遮断のために。

HAARPは知りません。勉強しておきます。ただし一般的に、別の角度から見たときに、その情報が強化されれば仮説の信頼性は高まると考えています。意識して自分で何度も叩いてみる作業は欠かせません。
8. Posted by zero    2007年04月17日 18:37
(コメント5に対して)
サトシさんもかなりの変人になられたようで。歓迎します。まさかメモを手に映画鑑賞なんてことはないでしょうね(私はときどきそうしてます)。

テレビのシーン、ヒロインが水の上を渡るシーン、百合の花のシーンには気づきませんでした。本当に見逃していることって多いです。人生と同じですね。

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