2007年02月16日
映画「レディインザウォーター」のメッセージ5
ピュティアの水盆
前の記事で、シャマランはヨハネ黙示録の鏡像(反転像)を観客の潜在意識に見せていると書きました。映画「レディインザウォーター」は概念だけでなく、現実の「鏡」や「鏡像」にも拘ります。3つの鏡の前に立つ主人公ストーリー、鏡の中の獣スクラント、印象的なカットが脳裏を過ります。中でもシャマランが強い拘りを見せるのが「水面の反射像」です。
シャワーを浴びる主人公ストーリーとクリーブランドが向き合うシーン(右半分がストーリーの反射像)、何かしらの風景や人物を常に映し出すプール、クライマックスシーンはそのプールの水面に映る鷲です。そして、DVDに収録されているメイキング編のタイトルはそのまま"Reflections of..."。メイキングのタイトルとして違和感のないこの単語の意味は、直前の映像が水面に映じた倒立人物像であってみれば「(水の)反射」としか取れません。
なぜそれほど「水のリフレクション」に拘るのでしょうか?水の精の物語に相応しい映像表現だからですか?それもあるでしょう。しかしここまで作品の意図を掘り下げた私たちはもっと本質的な答えを見出すことができます。写真をご覧ください。

日経サイエンス2004年1月号「『デルフォイの神託』の秘密」より
http://www.nikkei-bookdirect.com/science/item.php?did=55401
デルフィで神託を”読む”巫女(ピュティア)のイメージ画です。私が調べたところでは、ピュティアは憑依状態で神託を”語る”はずですが、この画のように水盆を使って、水面に映じた像を頼りに神託を”読む”形も確かにあったようです(有名な女神テミスとアイゲウスの皿絵もその数少ない例です)。
*若い女性が座る台座にもご注目ください。これが例のトライポッド(脚長1mほどの三脚)です。
彼らが拘っているのは、この神託のスタイルでした。私たちは彼らに付き合わされて、シーンのそこここで神託の水盆に映る像を覗き込んでいることになります。なるほど雨は欠かせない装置でした。(彼らが表現メディアとして「映画」を好むのも同じ理由からかもしれません)
私が1年半に亘って研究しているスピルバーグも鏡像に拘っていることには気付いていました。「ターミナル」ではドアのガラスに映る主人公とアメリカの街(作品のシンボルイメージ)、服飾店のショーウィンドウを使った小粋なファッションショー(水のない噴水から広がる水紋風照明もありました)。「ミュンヘン」ではショーウィンドウを使って印象的な心理演出が施され、「宇宙戦争」では宇宙人が街を破壊する様子がやはりショーウィンドウに映し出されます。
(参考)映画「AI」のメッセージ2(水そのものにも強い拘り)
スクリーン上だけではありません。実は、意外なところに同じ拘りを見出すことができます。ニューヨークのWTC(世界貿易センター)跡地に建てられるメモリアル施設です。(ここ1年くらい引っ掛かっていたもやもやが今回解消されました)

"Reflecting Absence"(不在の反映)と名付けられたこの施設は、二つのプールと地下室へと流れ落ちる滝で構成された水の施設です。プールは周囲の建物を水面に映し出し、そこにWTCが映らないことを訪問者に認識させます。施設はそこから命名されたようです。
<参照>MSNBCニュース(是非右サイドのスライドショーもご覧ください)
日本語の記事はたとえば j.peopleニュース
私は911事件をデイヴィッド・ロックフェラーによる米国の内部犯罪と見ています。世界貿易センタービルはデイヴィッドと兄ネルソン(故人)によって構想され建設された施設です。勝手知ったこの施設を彼らは標的に選びました。WTC崩落後も彼は影響を及ぼし続けています。改めて施設パースを眺めていると、映画「レディインザウォーター」の舞台そのものにも見えてきます。
(参考)グランドゼロのメッセージ2
WTC跡地にガイア神託所は要りません。
前の記事で、シャマランはヨハネ黙示録の鏡像(反転像)を観客の潜在意識に見せていると書きました。映画「レディインザウォーター」は概念だけでなく、現実の「鏡」や「鏡像」にも拘ります。3つの鏡の前に立つ主人公ストーリー、鏡の中の獣スクラント、印象的なカットが脳裏を過ります。中でもシャマランが強い拘りを見せるのが「水面の反射像」です。
シャワーを浴びる主人公ストーリーとクリーブランドが向き合うシーン(右半分がストーリーの反射像)、何かしらの風景や人物を常に映し出すプール、クライマックスシーンはそのプールの水面に映る鷲です。そして、DVDに収録されているメイキング編のタイトルはそのまま"Reflections of..."。メイキングのタイトルとして違和感のないこの単語の意味は、直前の映像が水面に映じた倒立人物像であってみれば「(水の)反射」としか取れません。
なぜそれほど「水のリフレクション」に拘るのでしょうか?水の精の物語に相応しい映像表現だからですか?それもあるでしょう。しかしここまで作品の意図を掘り下げた私たちはもっと本質的な答えを見出すことができます。写真をご覧ください。

日経サイエンス2004年1月号「『デルフォイの神託』の秘密」より
http://www.nikkei-bookdirect.com/science/item.php?did=55401
デルフィで神託を”読む”巫女(ピュティア)のイメージ画です。私が調べたところでは、ピュティアは憑依状態で神託を”語る”はずですが、この画のように水盆を使って、水面に映じた像を頼りに神託を”読む”形も確かにあったようです(有名な女神テミスとアイゲウスの皿絵もその数少ない例です)。
*若い女性が座る台座にもご注目ください。これが例のトライポッド(脚長1mほどの三脚)です。
彼らが拘っているのは、この神託のスタイルでした。私たちは彼らに付き合わされて、シーンのそこここで神託の水盆に映る像を覗き込んでいることになります。なるほど雨は欠かせない装置でした。(彼らが表現メディアとして「映画」を好むのも同じ理由からかもしれません)
私が1年半に亘って研究しているスピルバーグも鏡像に拘っていることには気付いていました。「ターミナル」ではドアのガラスに映る主人公とアメリカの街(作品のシンボルイメージ)、服飾店のショーウィンドウを使った小粋なファッションショー(水のない噴水から広がる水紋風照明もありました)。「ミュンヘン」ではショーウィンドウを使って印象的な心理演出が施され、「宇宙戦争」では宇宙人が街を破壊する様子がやはりショーウィンドウに映し出されます。
(参考)映画「AI」のメッセージ2(水そのものにも強い拘り)
スクリーン上だけではありません。実は、意外なところに同じ拘りを見出すことができます。ニューヨークのWTC(世界貿易センター)跡地に建てられるメモリアル施設です。(ここ1年くらい引っ掛かっていたもやもやが今回解消されました)

"Reflecting Absence"(不在の反映)と名付けられたこの施設は、二つのプールと地下室へと流れ落ちる滝で構成された水の施設です。プールは周囲の建物を水面に映し出し、そこにWTCが映らないことを訪問者に認識させます。施設はそこから命名されたようです。
<参照>MSNBCニュース(是非右サイドのスライドショーもご覧ください)
日本語の記事はたとえば j.peopleニュース
私は911事件をデイヴィッド・ロックフェラーによる米国の内部犯罪と見ています。世界貿易センタービルはデイヴィッドと兄ネルソン(故人)によって構想され建設された施設です。勝手知ったこの施設を彼らは標的に選びました。WTC崩落後も彼は影響を及ぼし続けています。改めて施設パースを眺めていると、映画「レディインザウォーター」の舞台そのものにも見えてきます。
(参考)グランドゼロのメッセージ2
WTC跡地にガイア神託所は要りません。

