2007年02月13日
映画「レディ・インザウォーター」のメッセージ3
ネ・フラ・モラ
「ガイアの神託」そのものである映画「レディ・インザウォーター」からは、特に21世紀に入ってからの世界情勢を左右しているデイヴィッド・ロックフェラー一派の思想と行動について様々な情報を引き出すことができます。引き続き今回は、作品に「時間」を問い掛けてみたいと思います。
(参考)映画「レディ・インザウォーター」のメッセージ集
作品はこう託宣しています。「10数年後にこの思想(ガイア信仰)に感化される少年が現れる。彼は長じて大統領となり、アメリカと世界に思想を広めるべく改革を行う」もし予言の内容が未来でないとすれば、中西部出身のこの大統領はブッシュジュニアです。特定の思想に触れて以降、別人になったと自ら吹聴する出来事(ボーン・アゲイン体験)は、少年期ならぬ39歳のときにありました。これが1984年ですから、ガイア復活の儀式がロックフェラーによって行われたのは1970年頃となります。
携帯電話やパソコンも出てきますので、作品の舞台が1970年とまでは言えませんが、シャマランはその計算が間違いでないことを合図してくれます。エンドロールの背景で流れる印象深い曲はボブデュランの「時代は変わる」、1964年の曲です(他にもデュランの曲多数)。隠遁者リーズやクリーブランドのテレビはいかにも古い上に映像まで古びており、ベトナム戦争以前のものと見えます。揃って煙草をふかすヒッピーのような若者たちの話題は「キング牧師」。1970年よりもう少し前の60年代後半辺りを指し示しているようです。
何度か記事にしたように、私は1968年(と第三次中東戦争の1967年)が気になって仕方ありません。この年に発生したマイノリティ革命は一気に世界を席巻します。ボブデュランは(同名のアルバムからすると)この革命を先取りしている人物ですし、ベトナム戦争もキング牧師もその重要なファクターです。
(参考)1968年のメッセージ1 他
1968年革命をロックフェラーが仕切ったとまで言うつもりはありません(日本以外のどの国でもユダヤ人が革命の中心だったことには驚かされましたが/マーク・カーランスキー著「1968年」)。私が感じているのは、ロックフェラー(当時はネルソンとデイヴィッドの二人三脚)の行動がこの頃を境に明らかに変化したということ(ヘンリー・キッシンジャーが突如として政権中枢に躍り出たのがこの時期です)、1968年革命や世界の変化のベクトルがロックフェラーの目指す社会改革と一致しており(インスパイアの可能性)、また当時と現代が丁度40年の隔たりを挟んでシンクロしている(次期大統領選一つ取っても)ことです。
映画「レディ・インザウォーター」の情報を援用すれば、1968年頃にロックフェラーがガイア崇拝に転じ、以後その信仰に基づいて社会に働きかけたためとなります。作中、ストーリー治癒儀式において、ミスタークリーブランドは、「我ら(スタンダード、セブンシスターズ)に力を」とは祈りませんでした(周囲のアドバイスにも拘わらず)。彼は治癒をさえ祈りません。ただ「家族を救えなかった」と慟哭するばかりです。過去に家族を殺害されたトラウマを抱えている設定とは言えとても不自然です。
テレビに繰り返し映し出される戦争シーン、作品を貫く平和への渇望、映画「ヴィレッジ」にも通じる暴力への嫌悪―シャマランはロックフェラーのことを平和の希求者だと私たちに思わせたいようです。しかし私は知っています。ロックフェラーの目は特定の地域、人々だけに向けられています(べトナム戦争ではむしろ戦域を拡大した)。イスラエルとユダヤ人です。現実のミスタークリ―ブランドが抱えるトラウマとは第二次大戦で同胞を救えなかった(見殺しにした)ことなのです。
(参考)フィクサーと新世界構想5
戦後、ロックフェラーは神(ヤーウェか公式通りのキリストか)に委ねて事態の改善を待っていました。しかし60年代に入ると、パレスティナではテロが新しい戦術として採用され、イスラエルとアラブとの軋轢は尋常ではなくなりました。いつまで経っても平和の地(エルサレム)にならないばかりか、かの地に暮らすユダヤ人の苦しみは増大する一方です。ロックフェラーは、個々の戦争の勝ち負けを越えて、現代へとつながる「復讐の応酬の道」を早くから見切っていたのではないかと思います。
60年代後半、ロックフェラーはついに、宗旨替えを決断します。「信頼して待つ」ことを命じた神を見限ったのです。ギリシャの始祖神、もしかすると紀元前6000年頃から中東地域で崇められていたかもしれない地母神に彼はトラウマを告白し、忠誠を捧げます。儀式の場を立った彼は、自身の知力を傾け、自身の財力と権力を注いで計画を立案し、実行に移したでしょう。生存を脅かされ続けるユダヤ人のためなら命を捧げても良い、誰かに多少の犠牲が出ても仕方ないではないか。敢然と行動せよ。ネ・フラ・モラ!―「立ち上がって戦え」(作中の呪文)。
(参考)「ターミナル」のメッセージ3
(同じセリフ「出て行って戦え」で、それまで忍耐強く待っていた主人公が行動に出ることを決意します)
ガイア女神を後ろ盾に自力でユダヤ人安全保障体制を再構築するためのロックフェラー40年計画が始動しました。映画「レディ・インザウォーター」はロックフェラーのそんな決定的瞬間を記念する碑でもあったのでしょう。そして現代に蘇ったイスカリオテのユダであるロックフェラーはこのとき一線を越えてサウル王ともなったのです。
(参考)書籍「聖書」(バイブル)のメッセージ
時代は変わる
「ガイアの神託」そのものである映画「レディ・インザウォーター」からは、特に21世紀に入ってからの世界情勢を左右しているデイヴィッド・ロックフェラー一派の思想と行動について様々な情報を引き出すことができます。引き続き今回は、作品に「時間」を問い掛けてみたいと思います。
(参考)映画「レディ・インザウォーター」のメッセージ集
作品はこう託宣しています。「10数年後にこの思想(ガイア信仰)に感化される少年が現れる。彼は長じて大統領となり、アメリカと世界に思想を広めるべく改革を行う」もし予言の内容が未来でないとすれば、中西部出身のこの大統領はブッシュジュニアです。特定の思想に触れて以降、別人になったと自ら吹聴する出来事(ボーン・アゲイン体験)は、少年期ならぬ39歳のときにありました。これが1984年ですから、ガイア復活の儀式がロックフェラーによって行われたのは1970年頃となります。
携帯電話やパソコンも出てきますので、作品の舞台が1970年とまでは言えませんが、シャマランはその計算が間違いでないことを合図してくれます。エンドロールの背景で流れる印象深い曲はボブデュランの「時代は変わる」、1964年の曲です(他にもデュランの曲多数)。隠遁者リーズやクリーブランドのテレビはいかにも古い上に映像まで古びており、ベトナム戦争以前のものと見えます。揃って煙草をふかすヒッピーのような若者たちの話題は「キング牧師」。1970年よりもう少し前の60年代後半辺りを指し示しているようです。
何度か記事にしたように、私は1968年(と第三次中東戦争の1967年)が気になって仕方ありません。この年に発生したマイノリティ革命は一気に世界を席巻します。ボブデュランは(同名のアルバムからすると)この革命を先取りしている人物ですし、ベトナム戦争もキング牧師もその重要なファクターです。
(参考)1968年のメッセージ1 他
1968年革命をロックフェラーが仕切ったとまで言うつもりはありません(日本以外のどの国でもユダヤ人が革命の中心だったことには驚かされましたが/マーク・カーランスキー著「1968年」)。私が感じているのは、ロックフェラー(当時はネルソンとデイヴィッドの二人三脚)の行動がこの頃を境に明らかに変化したということ(ヘンリー・キッシンジャーが突如として政権中枢に躍り出たのがこの時期です)、1968年革命や世界の変化のベクトルがロックフェラーの目指す社会改革と一致しており(インスパイアの可能性)、また当時と現代が丁度40年の隔たりを挟んでシンクロしている(次期大統領選一つ取っても)ことです。
映画「レディ・インザウォーター」の情報を援用すれば、1968年頃にロックフェラーがガイア崇拝に転じ、以後その信仰に基づいて社会に働きかけたためとなります。作中、ストーリー治癒儀式において、ミスタークリーブランドは、「我ら(スタンダード、セブンシスターズ)に力を」とは祈りませんでした(周囲のアドバイスにも拘わらず)。彼は治癒をさえ祈りません。ただ「家族を救えなかった」と慟哭するばかりです。過去に家族を殺害されたトラウマを抱えている設定とは言えとても不自然です。
テレビに繰り返し映し出される戦争シーン、作品を貫く平和への渇望、映画「ヴィレッジ」にも通じる暴力への嫌悪―シャマランはロックフェラーのことを平和の希求者だと私たちに思わせたいようです。しかし私は知っています。ロックフェラーの目は特定の地域、人々だけに向けられています(べトナム戦争ではむしろ戦域を拡大した)。イスラエルとユダヤ人です。現実のミスタークリ―ブランドが抱えるトラウマとは第二次大戦で同胞を救えなかった(見殺しにした)ことなのです。
(参考)フィクサーと新世界構想5
戦後、ロックフェラーは神(ヤーウェか公式通りのキリストか)に委ねて事態の改善を待っていました。しかし60年代に入ると、パレスティナではテロが新しい戦術として採用され、イスラエルとアラブとの軋轢は尋常ではなくなりました。いつまで経っても平和の地(エルサレム)にならないばかりか、かの地に暮らすユダヤ人の苦しみは増大する一方です。ロックフェラーは、個々の戦争の勝ち負けを越えて、現代へとつながる「復讐の応酬の道」を早くから見切っていたのではないかと思います。
60年代後半、ロックフェラーはついに、宗旨替えを決断します。「信頼して待つ」ことを命じた神を見限ったのです。ギリシャの始祖神、もしかすると紀元前6000年頃から中東地域で崇められていたかもしれない地母神に彼はトラウマを告白し、忠誠を捧げます。儀式の場を立った彼は、自身の知力を傾け、自身の財力と権力を注いで計画を立案し、実行に移したでしょう。生存を脅かされ続けるユダヤ人のためなら命を捧げても良い、誰かに多少の犠牲が出ても仕方ないではないか。敢然と行動せよ。ネ・フラ・モラ!―「立ち上がって戦え」(作中の呪文)。
(参考)「ターミナル」のメッセージ3
(同じセリフ「出て行って戦え」で、それまで忍耐強く待っていた主人公が行動に出ることを決意します)
ガイア女神を後ろ盾に自力でユダヤ人安全保障体制を再構築するためのロックフェラー40年計画が始動しました。映画「レディ・インザウォーター」はロックフェラーのそんな決定的瞬間を記念する碑でもあったのでしょう。そして現代に蘇ったイスカリオテのユダであるロックフェラーはこのとき一線を越えてサウル王ともなったのです。
(参考)書籍「聖書」(バイブル)のメッセージ
トラックバックURL
この記事へのトラックバック
1. 若槻千夏「好きな人ができた」 (映像あり) [ 若槻千夏 画像 動画 通信 ] 2007年02月13日 13:09
タレントの若槻千夏(22)が12日、東京・渋谷で行われた映画「叫(さけび)」(監督黒沢清、24日公開)のイベントに参加した。昨年11月に神経性胃炎などのため活動を休止。翌12月に復帰して以降、初めての公の場で「体は全然大丈夫。今年は年中無休です」と復調を...
この記事へのコメント
1. Posted by ルイ
2007年05月04日 16:22
ZEROさんの1968(67)年への言及を見て、ワシントン・ポストの、とある記事を思い出しました。
A Beautiful Friendship? 「うるわしき友情?」
In search of the truth about the Israel lobby's influence on Washington 「ワシントンへのイスラエルロビーの影響力に関する真実を探して」 2007.7.16 Glenn Frankel記者
以下、引用始;The 1967 Six-Day War marked a turning point. Arab leaders talked confidently of driving the Jews into the sea, igniting fears of a new Holocaust, but Israel launched preemptive airstrikes on Egypt and Syria and won a smashing victory. Many American Jews rallied around their scrappy Middle Eastern cousin, as did non-Jews who saw Israel as a powerful little island of democracy in a sea of hostile Arab dictatorships.
A Beautiful Friendship? 「うるわしき友情?」
In search of the truth about the Israel lobby's influence on Washington 「ワシントンへのイスラエルロビーの影響力に関する真実を探して」 2007.7.16 Glenn Frankel記者
以下、引用始;The 1967 Six-Day War marked a turning point. Arab leaders talked confidently of driving the Jews into the sea, igniting fears of a new Holocaust, but Israel launched preemptive airstrikes on Egypt and Syria and won a smashing victory. Many American Jews rallied around their scrappy Middle Eastern cousin, as did non-Jews who saw Israel as a powerful little island of democracy in a sea of hostile Arab dictatorships.
2. Posted by ルイ
2007年05月04日 16:24
(以下拙訳)1967年の、六日間戦争が転機となった。 ユダヤ人を海に追いおとす、と自信たっぷりに語るアラブ人リーダー達が、新しいホロコーストの恐怖に火をつけた。しかしイスラエルは、エジプトとシリアに先制攻撃をして、鮮やかな勝利を収めたのだった。多くのユダヤ系米国人達が、ちっぽけな中東の従弟の周りに結集した。イスラエルを、アラブ独裁者たちの敵愾心に満ちた海に浮かぶ、強力な民主国家の小島と見なした非ユダヤ人達も、同様にイスラエル支持のために集結した。(引用終了)
読み返してみると、イスラエルが「アイランド」とも表現されていますね。
読み返してみると、イスラエルが「アイランド」とも表現されていますね。
3. Posted by zero
2007年05月04日 20:03
ルイさん、コメントありがとうございます。訳まで付けていただきました。助かります。
「ホロコースト産業」のNGフィンケルシュタインは、1967年の戦争でイスラエルに対するアメリカの関心が高まり、同時に「ホロコースト」キャンペーンが開始されたと分析しています。イスラエルロビーの活動が本格化したのは確かにこの戦争がきっかけだったと思います。
私はむしろこの動きに対抗する形で、ほぼ同時にロックフェラー・キッシンジャーの政策も始動したと考えています。イスラエルロビーが大イスラエルを志向して国の安全を確保しようとするのに対し、彼らは小イスラエルを志向しているようです。かの地で活動しているエージェント、ウジ・ダヤンに注目しています。
「ホロコースト産業」のNGフィンケルシュタインは、1967年の戦争でイスラエルに対するアメリカの関心が高まり、同時に「ホロコースト」キャンペーンが開始されたと分析しています。イスラエルロビーの活動が本格化したのは確かにこの戦争がきっかけだったと思います。
私はむしろこの動きに対抗する形で、ほぼ同時にロックフェラー・キッシンジャーの政策も始動したと考えています。イスラエルロビーが大イスラエルを志向して国の安全を確保しようとするのに対し、彼らは小イスラエルを志向しているようです。かの地で活動しているエージェント、ウジ・ダヤンに注目しています。
4. Posted by ルイ
2007年05月05日 14:13
再読したら、ご紹介したワシントンポストの記事の日付が、2007.7.16になってました。未来の記事!…なわけありません(^^;;
2006年の間違いでした。投稿した時、眠くてボケてたんですみません…(^^ゞ
このWPの記事には、他にもいろいろと興味深い箇所があります。例えば;
(引用始)In its early days, Israel was almost exclusively the foster child of liberal Democrats, the affiliation of most American Jews. That began to change in the late 1970s after Menachem Begin became the country's first right-of-center prime minister. He forged a practical alliance with the Rev. Jerry Falwell and other Christian conservatives who saw Jewish rule over the Holy Land as the divinely ordained prelude to the Second Coming of Christ.
2006年の間違いでした。投稿した時、眠くてボケてたんですみません…(^^ゞ
このWPの記事には、他にもいろいろと興味深い箇所があります。例えば;
(引用始)In its early days, Israel was almost exclusively the foster child of liberal Democrats, the affiliation of most American Jews. That began to change in the late 1970s after Menachem Begin became the country's first right-of-center prime minister. He forged a practical alliance with the Rev. Jerry Falwell and other Christian conservatives who saw Jewish rule over the Holy Land as the divinely ordained prelude to the Second Coming of Christ.
5. Posted by ルイ
2007年05月05日 14:18
(拙訳)
イスラエルは建国当初、殆どのユダヤ系米国人が所属していた(米国)民主党リベラル派の申し子であった。それが変化したのは、メナヘム・ベギンがイスラエル初の中道右派の首相になった、1970年代後半である。 ベギン首相は、ユダヤ人による聖地支配をキリスト再臨への神々しき序曲とみたジェリー・ファルウェル牧師や、他のキリスト教保守派と、実用的な提携を結んだのだ。(引用終)
イスラエルは建国当初、殆どのユダヤ系米国人が所属していた(米国)民主党リベラル派の申し子であった。それが変化したのは、メナヘム・ベギンがイスラエル初の中道右派の首相になった、1970年代後半である。 ベギン首相は、ユダヤ人による聖地支配をキリスト再臨への神々しき序曲とみたジェリー・ファルウェル牧師や、他のキリスト教保守派と、実用的な提携を結んだのだ。(引用終)
6. Posted by ルイ
2007年05月05日 14:43
このファルウェル牧師は、「クリスチャン・シオニスト」を自称する福音派のテレビ伝道師で、ヴァージニア自由大学を倒産させて7千万ドル以上の巨額の借金を抱えていた時に、ムーニーズ(統一協会)に借金を肩代わりしてもらい、取り込まれたそうです。映画「レディ・インザウォーター」で、セブンシスターズの中にコリアンを入れているのは、偶然ではありません。
キリスト教保守派、または福音派(エヴァンジェリカル)は、前回の選挙でもブッシュを当選させるため大きな力となった勢力です。
キリスト教保守派、または福音派(エヴァンジェリカル)は、前回の選挙でもブッシュを当選させるため大きな力となった勢力です。
7. Posted by zero
2007年05月05日 21:58
1960年代後半に構想され始動したデイヴィッド・ロックフェラーのプロジェクトは、いただいた情報から判断すると、1970年代後半に現在の「終りのとき体制」を形成したことになります。体制を表すキーワードは「共和党主導」「キリスト教右派・福音派」「イスラム原理主義過激派」「テロ戦争」といったところでしょうか。同時期、アメリカはソ連をアフガニスタンに引き込む工作に成功し、現地のムジャヒディン並びにイスラム過激派を育成、その中からアルカイダも姿を現した訳ですね。

